スパイダーマン役で知られるトム・ホランドが、オッペンハイマーに続くクリストファー・ノーラン監督の新作映画のキャストに最近加わった。この展開は、待望のMCUプロジェクト2作、 『スパイダーマン4』と『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』のタイムラインに影響を与えることになりそうだ。
近々公開される『スパイダーマン4』は、約3年前に公開され興行的に成功した『ノー・ウェイ・ホーム』のストーリーの続きとなる。『スパイダーマン4』の公開日がいつになるにせよ、これまでの作品が2年の間隔を置いていたため、本作はホランドのMCUでの単独出演の間隔として最長記録を樹立することになる。脚本の遅れもこの待ち時間の一因となっており、マーベル・スタジオとソニーは物語の方向性を巡って揉めていると報じられている。ありがたいことに、ホランドは『スパイダーマン4』の最新版の脚本を確認し、賛成の意を示したものの、さらなる改良が必要であることは認めている。同様に、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、暴行と嫌がらせに関連する2件の軽犯罪で有罪判決を受けたジョナサン・メジャースがカン役を解任されたため、マーベル・スタジオが『アベンジャーズ/ザ・カン・ダイナスティ』の計画を撤回したことで大幅な調整が行われた。
ハリウッド・レポーターによると、ホランドは今後、2025年に撮影開始予定の『スパイダーマン4』と『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の製作と並行して、ノーラン監督作品のスケジュールを「調整」しなければならないという。『スパイダーマン4』でのホランドの復帰が期待される一方で、ロバート・ダウニー・Jrがドクター・ドゥーム役にキャスティングされていることから、特に『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』での彼の重要な役割については憶測が飛び交っている。さらに、『スパイダーマン4』に関連した延期は『デューン3』の撮影スケジュールにも影響を及ぼし、ゼンデイヤの撮影開始日は来年に設定されていた以前のスケジュールではなく、2026年初頭に延期された。
ノーラン監督の次回作のストーリーに関する詳細は厳重に秘密にされている。しかし、i09 の報道によると、同作は 1920 年代を舞台にした吸血鬼の物語になるかもしれないとのことで、これはストーリーが現代的ではないという THR の見解とも合致している。ユニバーサルがオッペンハイマーを競争入札で獲得したのに対し、ノーラン監督の次回作はスタジオが直接獲得したようだ。オッペンハイマーが商業的に成功し、批評家からも高い評価を受けたことから、ユニバーサルはノーラン監督とのコラボレーションを継続することに意欲的であることは明らかだ。オッペンハイマーはアカデミー賞で、ダウニー・Jr の最優秀助演男優賞、キリアン・マーフィーの最優秀主演男優賞、ノーランの最優秀監督賞、最優秀作品賞など数々の賞を受賞している。
ホランドが演じるスパイダーマンは、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で大きな意味を持つことが予想される。ピーター・パーカーは、ダウニー・Jr.演じるトニー・スターク/アイアンマンと深いつながりを持っているからだ。スパイダーマンがMCUに初めて登場したのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアイアンマンがキャプテン・アメリカとその仲間たちと戦う任務に彼をリクルートしたときだった。スタークはホランドのキャラクターの師匠となったが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でインフィニティ・ストーンを使ってサノスを倒し、英雄的な犠牲を払った。この喪失はホランド版のピーター・パーカーに深い影響を与え、彼の悲しみはその後のMCU映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の中心的なテーマとなった。
ダウニー・Jr. 演じるドクター・ドゥームが、悪意に満ちたそっくりさんというよりは、トニー・スタークの単なるドッペルゲンガーのように見えるのであれば、ホランド演じるスパイダーマンは、この新たな敵と彼の愛する師匠との間に、おなじみの類似点を感じるかもしれない。この感情的な共鳴は、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の脚本家にとって、大きな物語の可能性をもたらすかもしれない。スタークとパーカーの関係は、ファンの深い共感を呼ぶサーガで最も感動的な瞬間のいくつかを生み出してきたからだ。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は現在2026年5月1日に劇場公開が予定されており、ノーラン監督の次回作は2026年7月17日に公開予定となっている。
出典: The Hollywood Reporter、i09
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