“2分”ソングの時代「K-POPの曲はなぜ短くなったのか?」

2分前後の曲が大幅に増加し、アイドル音楽市場では3分を超える曲を見つけることが難しくなりました。

現在、主要音楽配信プラットフォームで上位にランクインしているアイドル曲のうち、3分を超える曲はほんの一握りだ。(G)I-DLEの「Fate」(2分42秒)、TWSの「plot twist」(2分33秒)、LE SSERAFIMの「Easy」(2分45秒)、「Smart」(2分45秒)、RIIZEの「Love 119」(2分54秒)、ILLITの「Magnetic」(2分41秒)などがその代表例だ。現在のK-POPアイドル市場で3分以下の曲が圧倒的に多いのは、曲の長さが短くなる傾向を反映している。

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BIBIの「Bam Yang Gang」(2分27秒)やテヨンの「To. X」(2分51秒)のように、典型的なアイドル音楽に当てはまらない曲も時々あるが、アイドルグループの曲の多くが「2分」の長さの範疇に入っていることは注目に値する。これは何のためだろうか。

3分未満の曲のトレンドは昨年から現れ始めた。当時K-POP市場で大きな人気を集めたIVE、NewJeans、(G)I-DLEなどのアーティストの曲がその代表例だ。音楽業界の従来の3分台中盤から後半の長さに比べて、再生時間を1分以上短縮したこれらのアーティストの音楽に、業界内外の注目の焦点が移った。

しかし、この傾向はすぐにK-POP市場全体に大きな変化をもたらした。昨年後半から今年にかけて発表されたアイドルグループの曲の相当数が「2分」台に留まり、「2分」曲時代の本格的な到来を告げた。

この変化の主因は、国内外の市場を魅了しなければならない現代のアイドルの性格にある。リスナーの関心が人気に直結するため、K-POPの主な消費層であるMZ世代のニーズに合わせた曲をリリースすることが不可欠になっている。短いコンテンツに慣れているMZ世代をターゲットにするには、彼らの関心を素早く引き付け、強い印象を残すことが不可欠だ。音楽業界関係者は「最近は特定のアーティストのファンでもない限り、初めて曲を最後まで聴くことは稀だ。リスナーが自分のニーズに基づいて曲を消費する傾向にあるため、リスナーを素早く強力に引き付けることができる曲を見つけることがトレンドになっている」と説明した。

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ショートフォームプラットフォームでの人気が音楽ストリーミングの成功に直結するK-POP音楽市場の状況も、曲の長さが短くなるもう一つの理由だ。音楽ストリーミングプラットフォームへの関心を高めるためには、曲を短い形式で公開する必要があり、曲の長さが短くなる。特に近年音楽業界を席巻している「ショートフォームチャレンジ」では、一定時間内に曲の核心部分を際立たせることに重点が置かれていることも、曲の長さの短縮化に大きな影響を与えている。

「最近は1分の曲も出ている」という話は、もはや冗談ではなく現実だ。しかし、K-POPの曲がだんだん短くなることに対する懸念も浮上している。チャート成績だけに集中すると、アーティストの音楽的アイデンティティとカラーを見失いかねない。急速に変化する音楽業界では、一方向に偏ることなく、バランスを保ち、変化をリードすることが非常に重要だ。

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